果汁たっぷり！とってもジューシーな初夏の柑橘「晩柑」

晩柑（ばんかん）は気温が高くなる初夏から夏にかけての時期に最高においしい柑橘で、生産量は国産の柑橘全体の1%以下と珍しい品種です。

木に実をつけたまま越冬し1年かけて完熟するため、栽培できるのは冬も気温が下がりにくい温かな地域に限られます。

皮についたキズは、樹上で1年をかけて育てた証です。皮は厚めなので中身はキレイです。

果汁たっぷりでとってもジューシー。見た目はグレープフルーツに似ていますが、苦みはなく酸味も控えめで、後味のよい爽やかな甘さが魅力。まさに「やみつき」になるおいしさです。

旨みいっぱいの果実が育つ自然豊かな柑橘の名産地、熊本県三角町

熊本県宇城市三角（みすみ）町は温暖な気候で日照時間が長く、自然豊かな柑橘の名産地です。

太陽が降り注ぐ海沿いの丘陵地一体に柑橘畑が広がり、不知火（しらぬい）海からのミネラル豊富な潮風を受けた果実は旨みいっぱいに育ちます。

3代続く果樹園、髙橋親子の自信作！

三角町で3代続く髙橋果樹園は、現在2代目の一隆さんとその息子さんの3兄弟で10品目ほどの柑橘類を栽培しています。

その中でも自身作なのがこの晩柑と甘夏。「極力農薬は使わず、木が本来もっている能力を引き出すようにしています。木の体調は葉っぱに表れる。葉を見て、その木に必要な栄養素を見極めて肥料を使い分けています。」と、一隆さん。

畑仕事の間にもよく食べるそうで、「果汁が多かけん、喉が渇いた時に最高ですよ！」とニッコリ笑顔。

おいしい食べ方

皮は手でむいて食べることができますが、果汁が多くこぼれやすいため、半分に切ってスプーンですくって食べるのもおすすめです。